≪つくしっこファーム≫ベビールームつくしっこは埼玉県入間郡三芳町の保育所-小規模保育事業所(三芳町認定)です。生後8週から2歳児の子ども達を月極にてお預かりしています。

つくしっこ達には「つくしっこfarm」という畑があります。
だいたい月に1回、みんなで種をまいたり、水まきをしてお花や野菜を育てる「畑の日」をします。(真夏や冬の時期はお休みです)　収穫したお野菜は給食に利用しみんなでおいしくいただきます。
小さいお友達もカートに乗って遊びに来てくれます。
シャベルで土遊びをすれば普段のお砂場では見られないいも虫が顔をだしたり、お花のクイズや堆肥づくりのお手伝いをしてもらったりして過ごし・・・子ども達はこのつくしっこファームで、お家ではできない様々な体験をします。

野草を大事に畑作りをしているので、他の畑の様相とはずいぶん違うつくしっこfarmですが、採った草を敷いて苗元を隠すなどして、土中の微生物とも仲良くできる土づくりを心がけ、毎年、試行錯誤しながら畑を作っています。

ベビールームつくしっこでは、”畑の日”の様子をご紹介する「つくしっこfarm通信」を不定期に発行しています。
つくしっこファームではどんなお野菜が収穫できるの？
子ども達はどんなことをして過ごしたの？
毎年顔を変えるつくしっこfarmのこれまでの様子を一部お知らせします。

5月

汗ばむくらいの陽気が続くことが多くなる5月は夏野菜の定植の時期。
つくしっこでは、｢収穫」だけでなくて、種まき、苗の植え付け、水まき、といった畑の作業はもちろんのこと、「土いじり」をしてただ土に触れることも大事な時間としてとらえています。　普段の生活ではあまり気づかない、土や草花虫や鳥たちの息づかいを体全体で感じてもらえたらと思います。
(写真左から)3月に植えたじゃがいも、12月に植えたなでしこの花が満開に。ニンニクがたくさん収穫できました。乾燥させて、給食に使います。また今年は昨年のミニトマトの種が、自然生えしました。　こちらはポットに移し替えて、しっかり根を張らせてから定植します。

6月

梅雨の季節に入る6月、お出かけには不便な陽気ですが、今のこの時期に、植物たちはたくさんの水分と栄養を吸い取って、夏の暑い太陽の光をたくさん浴びることができる体力を身につけます。
じゃがいもやなすの収穫、5月に植えたきゅうりや小松菜ミニトマトも順調に芽を出し、カリフォルニアポピーをはじめとするお花もたくさん咲いていて、とても賑やかなつくしっこfarm。
収穫もたくさんできるから、楽しいことも増えますね。収穫ができるようになると、今まで土に触れなかった子ども達も、「あっ、ちょっと楽しいとこなんだな」と思い始めるようです。

7月

一年で一番暑い季節になりました。　夏野菜の収穫がたくさんできるこの時期、ナスやトマトが豊作です。
ミニトマトは採れたてのものをすぐにおやつで食べてもらったりします。小さなお友達もだっこで参加。ナスは少し力がいるから、私が手を添えて一緒に収穫しようと思っていたら、みんな頼もしいことに、手でムギッとむしって収穫していたり。
この時期満開のお花たちは奥の白い花がガウラ、手前の赤紫の花が、ハーブのヤロウ。ガウラに埋もれていますが、ミントとタイムも元気よく育っています。にぎやかですね。

9月

畑も夏野菜から冬野菜への移行期間で、せっせと夏野菜を片付けて種まきをしなければなりません。
マリーゴールドの花が満開で染物をしました。マリーゴールドの花は写真のように、とてもきれいに染物が染め上がります。
皆には、小松菜の小さな種を手のひらからつまんで蒔いてもらいました。自分でまいた種が、次第に育っていき、いずれ食べることができるという繰り返しは、子ども達の自然に対する目が、少しずつではありますが、変わってくるのではと期待しています。
また、この時期給食のお米が新米になります。つくしっこの給食のお米は、富士見市南畑産のお米を使っています。[南畑直売所　ブログ]
南畑直売所のお米は、苗を育てる土もその田んぼから採取し、種取りした種籾をお湯消毒して苗作りをしている、安心で美味しい特別栽培米です。　新米は格別に美味しく食べることができるので、子ども達の食欲も、さらに増すことになるでしょう。　

10月

台風が立て続けに到来するこの時期、自然の植物たちは風雨に耐えて生き抜いているのですから、強いものです。
畑は水はけがいいので、雨上がりでも泥どろになりにくくなっています。
子ども達がまいた大根、小松菜が着実に大きく育っています。　そして身近な野草 「タンポポ」。実は人の体にとても良い成分を含んでおり、葉はお浸しやサラダでもいただけますし、花は苦味もなく、クッキーに入れて焼いたりもできます。